米ファンド「フルサ・オルタナティブ・ストラテジーズ」、ノーリツに会社提案の10倍の配当を要求


ガス給湯器大手のノーリツは外国人持株比率が高い会社で、筆頭株主はスティール・パートナーズ(1月22日現在で議決権の15.50%)ですが、0.9%を保有するアメリカのファンド「フルサ・オルタナティブ・ストラテジーズ」が、ノーリツに株主提案権を行使して、大幅な配当増を要求していることが明らかになりました。

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ノーリツVS米ファンド 配当金めぐり対立(神戸新聞2007年3月17日)

ガス給湯器大手ノーリツ(神戸市中央区)と、株主で米国に本拠を置く投資ファンドが鋭く対立している。ファンド側はノーリツに二〇〇六年十二月期の年間配当を予定の十倍強にするよう提案したが、ノーリツ取締役会は「経営原資の確保」を理由に拒否。双方とも自らの考えに理解を求める文書を他の株主に送った。提案の可否は二十九日に神戸市内で開かれる株主総会で決まる。(大久保 斉)

 提案しているのは、「フルサ・オルタナティブ・ストラテジーズ」。ノーリツの積立金のうち設備投資、研究開発など目的が明確なものは約十億円なのに対し、用途を定めない別途積立金が三百二十六億円あることを指摘。「株主に還元されるべき」として、ノーリツが予定する一株当たり年間配当二十八円を三百円に増やすよう求めた。

 一方のノーリツは、欧米や豪州、中国などで生産・販売拠点の増設を進めている。新製品の開発にも力を入れており、現在の経営状況を、人口減少で国内市場が縮小する中での「体制固めの時期」(太田敏郎名誉会長)と説明。別途積立金は経営原資なので取り崩せない-とする。

 フルサは、米国金融グループ「メロン・フィナンシャル・コーポレーション」が一九九九年に設立した投資顧問子会社が前身で、昨年十二月に独立した。同月三十一日時点の資産運用残高は約六億五千万ドル(約七百八十億円)で、ノーリツ株の保有比率は1%(議決権ベース)となっている。

(略)
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会社の提案では、期末配当は14円で中間配当とあわせて年間28円としていますが、フルサは、期末配当を286円として、年間300円とするように求めています。
会社提案の10倍以上の配当を要求するものとなっており、会社はこの提案に反対を表明しています。

ノーリツの株主総会参考書類はこちら
最後にある7号8号議案がフルサの株主提案です。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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