カルパース、取締役選任に次々不支持表明


アメリカで、カルパースやニューヨーク州職員退職年金基金などの大手機関投資家が株主総会の議案で会社提案の取締役の再任提案に次々不支持を表明しています。記事はこちら

ネット版の記事で取り上げられているのは、シティグループへの不支持だけですが、本紙面での記事はもう少し詳細で理解しやすいので補足します。

シティグループで問題とされたのは、アナリスト問題と経営陣の妻が幹部として在籍している法律事務所との契約でした。これらの身内優遇のような行為が経営の独立性を損なうというわけです。これらに関係しているワイル会長とプリンスCEOの再任に不支持を表明したわけです。

このほかに例としては、コカ・コーラで、取締役ウェオーレン・バフェット氏が取締役として不適格と指摘されています。バフェット氏の参加の企業がコカと取引があり、社外取締役としてコカの利益になるように行動できるか怪しいというわけです。
バフェット氏は、著名な投資家で、エンロン以降の企業統治改革についてもご意見番的な存在だったために、この事態は皮肉そのものといえましょう。

もっともアメリカの取締役会は、大手企業になればなるほど、社外の有名な企業の経営者とかで固める傾向があります。そうなると、取引が全くない企業など、全く関係ない業界から選ぶようにでもしなければ、あまりないことになるのは必然です。
無関係業界から選べば、あまり有益な働きはできませんから、この問題はかなりのジレンマです。

企業統治改革は現在のところアメリカではセンシティブは問題なのでこの手の混乱はしばらく続くでしょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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