各国の法秩序


今日は法律ネタを一つ。

日本の国際私法は、ドイツ法を母法としていて、作った当時(明治時代)は世界の最先端だったのですが、
例によって今では時代に合わなくなってきています。
家族法部分については、平成元年改正をして対処して、現在財産法部分について改正中
(担保物権や債権譲渡について大規模に手当てをして、
グローバル化した資本移動に対処する予定ですが、これについては後日)なのですが
もうすんだはずの家族法部分にもなにやら怪しい感じが…。

日本の国際私法では、国際結婚の成立要件(つまり結婚できるかできないかという入り口)の準拠法は、
配分的連結といって、それぞれの当事者の本国法を適用して、
夫となる人、妻となる人それぞれの本国法(つまり国籍を有している国の法)
を適用して方式や要件を満たせばいいとしています。
よって、当該国の婚姻法は相手側には及ばないということを大原則としているわけです。
婚姻ということが世界的に、ある程度の年齢になった男女が結婚して
その後の生活を共にするということで一致しているなら、
分けてしまってもいいのでしょうが
婚姻って世界的に内容がかなり異なりますよね。

特に問題となるのは、オランダで認められてしまった同姓間での婚姻です。
配分的連結を突き詰めると、日本とオランダの同姓愛者は、
婚姻できることになってしまいます。
日本法は同姓婚を認めていないのに。

実は婚姻の成立に配分的連結を用いるのはかなり珍しいのですが、
なぜか上でいったような問題も含めて、議論されることはないんですよね。
なんでだろうか。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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