連邦控訴裁判所、全女性従業員対象のウォルマートに対するクラスアクション認定の判断を支持


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分かりにくいタイトルですみません。
ウォルマートに全女性従業員のクラスアクション勃発 (2004/06/23)でお伝えしたことの続報です。

ウォルマートの女性従業員の何人か(退職した人と現役の人の双方を含みます)が、会社を賃金と昇進の点で性差別を受けたとして訴え、この訴えをクラスアクションとして認定を求めていた事件があります。
第一審のカリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所はクラスアクションとしての認定をしたので、ウォルマートがその判断に対して控訴していました。
よって実質審理には入っておらず、クラスアクションとしてふさわしいかについて、審理が行われ、このたび判断が示されました。

第9巡回区連邦控訴裁判所は、地裁の判断を支持、クラスアクションとして認定しました。
これによって1999年以降現在までのウォルマートの全女性従業員に判決効が拡張されることになりました。その数は、150万人に及ぶとされています。

Dukes v. Wal-Mart(U.S. 9th Circuit Court of Appeals, 02/06/07)

ウォルマートの主張は、クラスアクションになじまないというものです。それは性差別があったとしても会社としてしているのではなく、個々の店舗や出店している経営者が行っているものであるので、ウォルマートを訴えるのは適当でないというものです。
また当然、会社としての差別はないとして、90%の店舗では、男女間で賃金の相違はないとしています。

しかし、裁判所はいくらかの証拠調べからこの主張を認めずクラスアクションを認める判断をしました。

今後は陪審審理に移り、もう一度実質的な審理をしますので、これでウォルマート敗訴というわけではないですし、全女性従業員が反乱を起こしたわけでもありません。
ただこの決定のインパクトは非常に大きく、いわゆるレピュテーションのダメージはかなりあると思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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