消費者事件に団体訴訟制度導入へ


最近の新しい法分野に「消費者保護法」というのがあります。企業と一消費者の力関係の違いを前提として、後者に厚い保護を図ることを法的に検討する分野で、民法学から派生したものです。

この消費者保護の最近の議論で、消費者が企業を訴える場合に、一個人でやるには資金面や能力面で負担が大きいとして、団体訴訟制度を導入しようという見解が出ています。記事はこちら

記事からは、団体訴訟制度の内容は明らかではありませんが、これまでに民訴でなされてきた議論から考えると、消費者訴訟を専門的に扱う団体に、当事者適格を認めるという構成になると思われます。
本来だったら当該権利の主体しか訴訟を提起できないのですが、そこを緩和しようというわけです。

これはとりもなおさず、東大法学部の伊藤眞教授が提唱された紛争管理権説そのものです。実は日本の判例法理はこういった考え方に否定的でした。
司法制度改革に伴い、日本の法制度は従来の保守的な風潮からすれば信じられないほど改革されてきていますが、これもその一つだと思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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