金融庁、取引履歴改ざんで三洋信販全店に2週間の業務停止命令


昨今、みなし弁済の適用を否定する判決が相次いでいますが、それによって同様にみなし弁済が否定されると思われる債務者から過払い金の返還訴訟が次々と提起されています。

ところが大手消費者金融の三洋信販が被告となった過払い金返還訴訟56件で取引履歴の資料を改ざんして過払い金の返還を抑えようとしていたことが発覚しました。
追加の調査の結果、同様の虚偽の開示や開示の不当拒否が500件余見つかりました。
これを受け金融庁は、三洋信販の全店に対して2週間の業務停止命令を出す方針を固めた模様です。
このエントリーの執筆時点(12月14日)ではまだ金融庁からリリースは出ていませんが、報道各社がそろって伝えており確実と思われます。

全店2週間の業務停止命令というのは、これまでの発動の実績から考えると異例に重い処分で、ことの深刻さが伺われます。
今年はアイフルも全店業務停止命令を受けましたが、これは3日でした。
三洋信販は、このアイフルのケースと比べて格段に重いことになります。

消費者金融からは次々と借金をするものですから、取引履歴は貸し手の側の情報に頼らざるを得ないのが現実です。
それを悪用して司法すらないがしろにしようとした以上、厳重な制裁も致し方ないでしょう。

それにしても社会的に認知のある会社が、違法行為の類をバンバンしているのは消費者金融ばかりです。
金融は必要と入ってもこの体たらくでは考えも変わるというものですね。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)