特許審査基準の国際条約案で日米欧が大筋合意


[関連したBlog]
以前お伝えした特許に関する新しい国際条約のないようですが、21日に東京で実務者会合が開かれ、大筋で合意に達した内容が報道されました。
特許全般に関すrというよりは、審査基準を統一するにとどまる内容なので、合意された内容もその分野にのみ集中しています。
先願主義を採用
日欧は先願主義ですがアメリカは先発明主義だったところです。アメリカが日欧に合わせる形で統一されることになりました。
・新規性喪失事由をめぐる問題
ヨーロッパは学会発表が先行した技術をほとんど特許と認めませんが、これを発表後一定期間以内なら認める方向で統一されます。日本は半年なのでその期間の如何では日本でも変更が必要になる場合も考えられます。
・技術を公開に統一
アメリカでは、アメリカでのみ登録する特許の場合、例外的に非公開にすることを求めることができます。このため、知らずにアメリカで同じ技術を用いた場合、突然、特許侵害で訴えられることがあります。これをサブマリン特許というのですが、これを廃して公開に統一することになりました。
・他国出願日の適用
全世界で一斉に出願しなくても、どこかの国への出願日を他の国への出願でも使えるので、誰かが他国で勝手に出願するというのを防止できます。
法的にはあまり熱い問題ではありませんが、実務的には重要な問題です。
ただこの条約には、中国は入っていません。
よって今後も、中国での同時出願は絶対必要な防衛手段ということになります。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)