富士通、プラズマパネル特許侵害でサムスンを日米で提訴


「富士通日立プラズマディスプレイ」という折半出資の子会社を通じて、プラズマディスプレイの世界トップシェアを誇る富士通が、プラズマパネルの基本特許侵害で猛追してきている世界第二位メーカー、サムスンを提訴しました。記事はこちら

提訴したのは、日米の二箇所同時で、世界一の市場であるアメリカと、本国でありプラズマディスプレイの需要がかなりある日本を選んだことがうかがえます。

特許というものは、特許を認めたその国の中でしか効力がありません。これを属地主義といいます。そのため、理論上は特許侵害をされた場合、特許を持っている国すべてで個別に訴訟を起こさなければいけないのですが、大抵の場合、大市場であり訴訟制度も完備されているアメリカでの提訴で一括してしまいます。
アメリカで勝訴すれば、相手側はアメリカで当該特許侵害ができなくなるために、ほとんどの事業可能性をつぶされてしまうので、それで事実上十分といえるからです。アメリカなど先進国さえ押さえてしまえば、それで足りるというわけです。
またアメリカで勝訴すれば、相手が交渉に応じることも十分考えられるわけです。

しかし、特許訴訟というのは難しいもので、侵害されているといって訴えたはずなのに、当該特許が無効であるとか認定されて自爆してしまうことも十分ありえます。今回のケースでは相当周到に準備をして望んでいるとのことですが、本当にそうなのかどうかいずれ明らかになるでしょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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