音楽の送信可能化を私的複製と判断【カナダ】


ナップスター以来、すっかり有名になったネットを介してファイル交換を行うことによる著作物の無料入手ですが、各国のレコード協会は、著作権侵害として世界中で訴訟を起こしています。
そのうちの一つで、カナダで、無料交換に従事している人の氏名を(おそらくプロバイダに)開示することを求める訴えがあり、その中で、コンピューターのHDDに音楽をコピーするだけでは、著作権侵害とは言えず、私的複製にあたるとして、棄却されました。記事はこちら

インターネットにつながったコンピューターのHDDに著作物のファイルをおくことは、日本の著作権上は送信可能化権として著作者の権利として規定されています。よって日本では、私的複製にあたるという解釈は生じず、違法行為となります。

欧米では、私的複製を日本より広く解する傾向があるのは確かですが、このカナダの判決を読んでいないので確認はしていませんが、おくだけでは著作権侵害ではなく、無料で入手しようとしている他人が取りに来てはじめて、著作権侵害が生じるのだと考えているとも思われます。そうなると、記事の見出しほど刺激的な判断をしたというわけではないようです。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)