ロースクール出身者が受験できる新司法試験の合格発表がありました。
ロースクール開設後2年しかたっていないので、今回受験したのは既習者コースの第一期生だけで、過渡的な面も強いですが、重要な意義を有する試験でもありました。
東大のロースクールからは、170人受験で120人の合格となりました。
合格率71%という結果です。
絶対数では中央大に続いて2番目でした。
高橋宏志教授は、東大ロースクールでは受験指導は行わず、志の高い教育のみ行うので、新司法試験の合格率に一喜一憂しないという発言を以前からしていますが、内実はそうではなく、私の先生から聞いた話では東大法学部内では合格率を相当気にしていました。
それでも受験指導はおよそ行わないところが、東大のいいところで、そこそこの滑り出しと評価できるのはないでしょうか。
ただ、東大の既習者コース第一期生は200人ほどいるはずなので、受験者が170人ということは、どれだけの人が修了できなかったのかという問題はあります。
旧司法試験に合格してやめてしまった人もいると聞いていますので、どれほどの人が試験とロースクールの成績で実質的に落ちたのかつかめないのが難しいところです。