阪急取締役会、阪神株の公開買付決議を見送る


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村上ファンド所有の阪神株を取得する方向である阪急ホールディングスですが、価格面での折り合いがついていないことから、17日の取締役会では公開買付を行うことを決議せず、見送りになりました。


阪急HD、TOB決議見送り決定・取締役会で「阪神株」説明(日本経済新聞2006年5月18日)

阪急ホールディングス(HD)は17日、取締役会を開き、村上世彰氏率いる投資ファンド(村上ファンド)との間で進めている阪神電気鉄道株買い取り交渉の状況を報告した。買い取り価格などを巡って交渉が折り合っていないことから、目標にしていた同日の取締役会での阪神株の公開買い付け(TOB)決議は見送った。阪急は現時点でも阪神との経営統合に意欲的で、6月末の株主総会に向けて交渉を継続する。
(略)

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村上ファンドの保有株式数が発行済み株式総数の46%にも上るため、これをそっくり取得するには、公開買付によらないといけません。
しかし、村上ファンドの求める価格で買い付けると、株価より高くなってしまうため、そのほかの株主の応募の可能性が相当あります。
すると按分で買わないといけないため、村上ファンドは全株を処分できなくなるか、阪急が申し込みのあった分をすべて買うかしないといけなくなります。
後者の場合、阪急の資金負担は極めて重くなるため、難しいことになります。
特定の相手から買いたい場合は、買付価格は安めに設定するものなので、この争いにはそもそも無理があります。
買付価格自体は株価を下回るにしても、そのほかの手段でなんとかということも考えられますが、合法性が気になりますし、ファンドは売り切って手を引きたいわけですから、その実現も難しいでしょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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