会社法本日施行、企業法制は新時代へ


会社法が本日施行となりました。

商法で定められていた内容を緩和したり厳しくしたりした改正の点が大半ですが、いまだかつて立法されたことのない内容も含まれていて、大変インパクトの大きい法律です。

現時点で関心があるというか、ひっかかっているところを備忘録的に列挙してみますと、内部統制システム全部取得条項付種類株式ですね。

内部統制システムは、サーベインズ・オクスレー法に定められた内部統制の確立と維持に似たものですが、結構細かく沢山の体制を設置しなければならないので、どのようなものを作ればいいのかなどかなり試行錯誤だと思います。
実務書でかなり指針が示されていますが、法的に十分と評価されるかはともかくとして、実効ある体制というのはどのようなものなのか難しいと思います。
なんとなく経営者がどういう人たちかによって変わってくる気がしてしまいますが、そう考えるのは日本的企業観に毒されているのでしょう。

こと会社となると日本は人的会社をやたらと強調する傾向があり形が一定のものに収斂するのを否定する思考が働きますが、アメリカでは性悪説にたって制度設計すればいいと考えるため形が一様になるようです。

全部取得条項は、説明のしかたがひっかかっています。
どこでも100%減資を容易に可能とするためと書いてありますが、これは色々と活用の可能性があるもので、減資が必要となるような後ろ向きのときよりも実際の活用例は別になるのではないかと思っています。

民法の現代語化は現代語にしただけで、内容にはほとんど手を触れず不可解な規定もそのまま現代語になって残りましたが、会社法は思い切り変わりました。
この間の労力は大変なものだっただろうなあと思います。
合同会社などすでにレームダックになった感じのものがあるのが残念ですが、これからの実務の展開はこれまで以上にダイナミックなものになりそうです。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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