旧態依然


法律の世界では、ある意味割りきりがあり、「法の不知は許さず」など一般人の感覚から言ったらかなり厳しい一線がひかれています。
このため、相続などの家の内部の問題では家族関係への遠慮がありなんとなく言い出せないうちに時効になっていたりすることがあります。
日本の相続では、遺言もあまり残さない方ですし、法律に従って遺産分割するよりも親族間で適当にやってしまうことのほうが多いのではないでしょうか。

要するに「法的でない」ことは原則として考慮対象とはなっていないため、多くの人にとっては一番身近な問題で、法律は助けてくれないということが生じます。
いざというときに都合よく使える万能兵器ではないので当たり前で、むしろ適切な時期に切り出せなかった当人が「自分は法的には正しいのだから」と思うことのほうがおかしいのですが、ずうずうしい人やごね得見たいのが横行するのも問題とは思います。

特に家の内部に踏み込む法分野は、「これが文明だ」みたいなお高くとまったところがあるので、旧態依然たる現状とは乖離があるのも確かです。

塩漬けだった問題が急浮上、今となってはどうしようもなかった事態が起きたので、複雑な思いを感じえませんでした。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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