米連邦控訴裁 特許侵害事件で原審の陪審評決と逆の判断を下す


On Demand Mach. Corp. v. Ingram Indus., Inc(U.S. Court of Appeals for the Federal Circuit, 03/31/06 – No. 05-1074, 05-1075, 05-1100)
米連邦巡回区連邦控訴裁判所(2006年3月31日)
本をコピーする機械と方法の特許に関して被告の特許侵害を認めた判決が破棄された事件です。
連邦巡回区連邦控訴裁判所は、特許侵害を認めた原審の陪審評決が、部分的に誤ったクレームに依拠して行われたとして、正しいクレームだったならば、合理的な陪審は特許侵害はないと判断したはずだと指摘しました。
日本との比較の上で興味深い事件だと思われます。
日本では技術は特許庁が専門という考え方がまずあって、厳格な峻別をしているため紛争をかえってややこしくしている面があります。
裁判所が特許の有効無効を判断できるときがいつか自体が問題となるわけですが、アメリカではこのように扱われており、しかも陪審審理の対象であるわけです。
無作為抽出の陪審に心証を抱かせるにはどうすればよいかなど日本とは異なる難しさがありそうですし、この件のたどった経過から見る限り、陪審審理が当てにならない可能性もありそうです。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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