利益と権利


国立マンション訴訟の最高裁判決が出ました。
判決全文はこちら

弁論を開かずに判決に行ったので、上告棄却になることはわかっていましたが、傍論ではなく、正面から景観を認めた点は新規性があります。

ただ、あくまで景観利益なるものを認めたのであって、法的権利としての景観権は否定しました。
よって不法行為の判断としては、よほどのことがないかぎり侵害とはみなされないということです。
日照などなら健康に影響するのが明らかなので権利ともなりますが、さすがにそこまではということでしょう。

余談ですが、最高裁のウェブサイトがリニューアルされまして、判例検索画面などは機能的になったのですが、一方で判例集掲載分とは別に近時の判決を公開していた分が減ってしまいました。

最高裁の分や知財関連などは従前どおりですが、掲載期間が減ってしまったようですし、下級審判決はどうもなくなってしまったようです。
この変更には少し困っています。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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