米連邦控訴裁 V字のラベルと貼った衣料品をトレードドレスと認めず


In re Slokevage(U.S. Court of Appeals for the Federal Circuit, 03/21/06 – No. 05-1389)


米連邦巡回区連邦控訴裁判所(2006年3月21日)

商標の一種であるトレードドレスに関する事件です。

米国特許商標庁が服飾関連のトレードドレスの登録申請を却下した判断が争われた裁判で、連邦巡回区連邦控訴裁判所は特許商標庁の判断を支持しました。

申請されたものは、「FLASH DARE」というV字の切抜きのついたズボン、スカートなどの衣料品というもので、ロゴ自体ではなくそれを貼り付けたいろいろな衣料品全体で登録しようとしたものでした。

理由として、証拠調べの結果、当該トレードドレスは商品のデザインであり、単一のものでなかったことから、却下となりました。
単一とは英語では、“unitary”とされておりまして、この場合、衣料品と切り抜き文字が一体となっていないということでした。

トレードドレスは、文字通り「商品の衣服」で、製品やサービスの全体的な外観・イメージで、パッケージからウェブサイトのデザインまで幅広く包含するものです。
個別のロゴなどよりは抽象的なもののことでして、アメリカではトレードドレスの意味をイメージまで拡大する一方、保護を受けるには識別力があることを立証しなければならないなどと法的保護を獲得するには難しくなってきています。
今回は類似のトレードドレスを訴えたのではなく、登録しようとした時点での事件でした。

日本では同じ概念はありませんが、不正競争防止法に同趣旨が盛り込まれています。ユニクロがダイエーの服飾売り場の形態が似ているとして騒ぎになったのが近いといえましょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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