目覚めた個人


最近の新聞報道などで、個人情報保護法制定以来、個人情報への意識が高まり、統計的な調査等への個人情報を理由とした非協力が顕著になり、疫学的なものはいうに及ばず、国勢調査まで回収率が悪くなっているとの事です。

個人情報保護というキーワードがそれだけ浸透したということでしょうが、マスコミもこぞって取り上げたため、いささかヒステリー的な反応をするような状況を作ってしまったきらいがあります。
もっとも、非協力の理由は本当は別にあり、思いつきやすいキーワードである「個人情報」を表向きの理由としているだけということも考えられますが…。

自らの情報をコントルールする権利という考え方も憲法学では唱えられていて、聞いた際には「なるほど」とか思ったのですが、いざ具体的なケースに遭遇すると呆れることが多いです。
さながら、自分の過去の痕跡を抹消するかのごとき要求がありまして、そうなると過去の活動の履歴を探られては困るのかなどとかんぐってしまいます。

そもそも公開される類の活動に参加しておきながら、記録からの抹消だけ要求するというのはどういうことなのか理解に苦しみます。
刑事訴訟法の判例で出てくるデモ行進と写真撮影の話のように、自分が見てもらいたい人にはオープンだけどそれ以外には個人情報というのは正当な主張とは思えませんな。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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