法務省、非訟事件手続きを改め、簡素化・公開・当事者関与の仕組みを検討へ


民事事件は訴訟事件と非訟事件に分けられます。

裁判所が行うものとしては同じなのですが、非訟事件は公開・対審の形をとらず、職権探知が原則とされるなど、簡単に結論は出せまずが、かなり手続き保障が簡素化されているものです。

どういった問題を非訟事件の手続きで処理するかは個別の法律に規定にゆだねられているため、大量に発生するであろう問題を定型的に迅速処理を目指しているわけです。

具体的には非訟事件手続法や家事審判法などに非訟事件とできるものが定められています。

当然ですが、上記のように簡単だと手続的保障を相当欠くことになりますので、憲法違反のおそれが出てきます。
最高裁は最大決昭和40年6月30日民集19巻4号1089頁で、「裁判所の裁量的判断による権利義務の具体的形成を目的とする事件が非訟事件である」として合憲であるとしています。

しかし、実際には非訟事件として扱えるものは拡大する一方で、訴訟の非訟化といわれる現象が顕著です。
そこで、新たに非訟事件手続きのリニューアルをはかり、おきつつある矛盾に対処することになりました。
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具体的内容はまだ明らかではありませんが、方向性としては、手続きよりいっそうの簡素化と一方で手続的保障のため公開化と当事者関与の仕組みを検討する模様です。

法務省内に「非訟事件・家事審判手続研究会」を設置検討するとの事です。
座長は高田教授がお勤めになるようです。

高田教授は私が東大を去ることに移ってこられたので私自身は教わったことはないのでどういった考えをお持ちなのかよくわかりませんが、講義は速すぎるとか言う声を聞いたことがあります。
東大は内容の割りに講義回数が少ないので、はじめのうちはどうしても速くならざるを得ないようです。今はもうペースをつかまれたのでしょうか。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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