楽天市場元出店企業が楽天を独禁法違反と公取委に申告


インターネットショッピングモールの楽天市場に出店していた企業が、規約変更により出店料が上がったり、独自のクレジットカード決済システムを強制されたとして楽天側に抗議したところ、契約を打ち切られたとして、独禁法違反であるとして公取委に調査するように申告していたことが明らかになりました。
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主張しているのは、「生活と科学社」という会社で「石けん百貨」という名称で楽天市場に出店していたそうです
該当する可能性のある独禁法違反類型は、縦の拘束である不公正な取引方法のうち優越的地位乱用となります。
考えるポイントは二点です。
楽天が優越的地位にあるかということと楽天のしたことが濫用に当たるかということです。
優越的地位とは、「取引必要性の基準」が広く受け入れられており、川下の存在(ここでは石けん百貨)がぜひとも楽天市場と取引しなければならないかという点です。
生活と科学社は自前のショッピングサイトを持っているので、これを見ると取引必要性は無いようにも見えますが、日本最大級のインターネットショッピングモール二出店することは知名度を高める点からは是非必要といえるならありでしょう。
コンビニなんかだとありとなるのですが、インターネットショッピングモールでは同じと言えるかは分かりません。
濫用とは、下位の者に対して合理的理由の無い負担を押し付けることです。
あらかじめ予見されない負担が生じることも入るとされています。
楽天の出店料は、当初は月5万円で改定によって売上に応じた従量制になったということですが、当初のはどう見ても安すぎるので、テナントを集めるためのキャンペーンみたいなものだったのかもしれません。こうみると不合理ではないことになりますが、軌道に乗ったらつり上げたということになると、不当廉売という別の問題が浮上しますね。
情報が不十分であるせいもあり、判断は難しいですが、独禁法違反というには微妙な点もあり、ちょっと怪しげである点もあります。
一般論として法的絶対安全圏でビジネスは展開するものですが、さすがにネットビジネスとなると、スピードや収益優先の観点からぎりぎりを行ってしまうのでしょうか。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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