【インクカートリッジリサイクル訴訟】知財高裁での弁論は11月4日より開始


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キャノンが自社製のインクカートリッジの再生品業者を訴えている訴訟の知財高裁における控訴審が大合議で行われることは以前お伝えしましたが、その弁論が11月4日から行われることになりました。
31日の日経の法務面にまとめの記事が載ったのでとりあげます。

以前のエントリーでも触れましたが、現在の判例では、弄繰り回す程度によって特許侵害かそうでないかを分けています。
そのためキャノンは、インクを再充填している行為がただ単に液体を詰めているだけではなく大掛かりであることを主張している模様です。

もう一つ見逃せないのは、リサイクル品によって本体の機器が傷むかどうかという点もあります。キャノンのインクタンクの特許は、空気がタンク内に入らないようにする工夫を含むものであり、一旦インクがなくなると再利用は出来ないとする立場です。
このまだ使えるか使えないかも重要な点になってくると思われます。

こう考えると、インクカートリッジの訴訟で結論がでても、同時に問題となっているレーザープリンタートナーの再充填なども同じに扱えるかは微妙ということになります。
個々の特許の特性から考えていくとなると、トナーの場合も同じく扱えるわけではないので、裁判をやってみないとわからないという状態はあまり解消されないでしょう。

なにか一般論的な判示はするのでしょうが、それを個々の技術へ当てはめる訴訟はしばらく続くと見るしかないでしょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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