味の素に発明対価の支払命令、東京地裁


またもや職務発明に関して判決が出ました。
対価の支払いを命令する点などが共通で流れがすっかり定着した感があります。
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日本経済新聞2月24日より引用
味の素に発明対価1億8900万円支払い命令

 味の素の主力商品の一つである人工甘味料の製法特許を開発した元社員、成瀬昌芳氏(63)が発明対価の一部として同社に20億円の支払いを求めた訴訟の判決が24日、東京地裁であった。高部真規子裁判長は外国特許の対価を発明者が受け取る権利を認めたうえ、味の素に約1億8900万円を支払うよう命じた。

(略) 
日立製作所の光ディスク読み取り技術を巡る訴訟の東京高裁判決と同様に、外国特許分の対価も認めた。

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最近似た判決が相次いでいていて同じことを何度も書いている気がしますので、今回は事例に特化した部分のみ言及します。

問題となっている甘味料は、物質名で言うと「アスパルテーム」、商品名でいうと「パルスイート」です。ダイエットコーラなどに使われているもので、甘みのわりにカロリーが少ないので、需要が伸びているものです。
争いになったのは製法の特許であって、アスパルテーム自体はすでに他社によって発見(開発)されていたものです。当該特許は、量産を可能にするものであり、唯一無二のものというわけではないようです。ちなみに当該特許の発見をめぐる逸話を聞いたことがありますが、それを聞くと「うーん」という感じでした。

外国特許に関するくだりは、「ああ高部裁判官」という感じです。先生と特許については随分お話をされたはずですがねえ。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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