夢真、日本技開定時株主総会に先立ち総会検査役の選任を日本技開取締役に求める


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商法237条の2第1項に総会検査役というものが規定されています。
これは、株主の請求によって裁判所が選任するもので、総会召集の手続や決議の方法を調査する存在です。
要するに株主総会の運営を法律にそってちゃんと行っているかを監視する存在と思ってよいでしょう。
【総会検査役】
第237条の2
1 六月前より引続き総株主の議決権の百分の一以上を有する株主は総会招集の手続及其の決議の方法を調査せしむる為総会に先ち検査役の選任を裁判所に請求することを得。
(平成一三法七九本項改正)
2 検査役は其の調査の結果を裁判所に報告することを要す。
3 裁判所は前項の報告ありたる場合に於て必要ありと認むるときは取締役をして株主総会を招集せしむることを得。此の場合に於ては第百八十一条第三項〈資料の総会への提出〉及第百八十四条第二項〈取締役・監査役の調査・総会への報告〉の規定を準用す。
(平成二法六四本項改正)
(昭和五六法七四本条追加)

この総会検査役に夢真ホールディングスが着目したようで、日本技術開発の定時株主総会に先立って、選任を請求するように日本技術開発の取締役に求めました。
取締役に株主の立場で行うように求めたものです。
記事はこちら
こんな迂遠なことをしているのは、選任の請求をできるのは、6ヶ月前より100分の1以上を有する株主となっており、夢真はTOB後10.59%の保有となり量的には基準を満たしているのですが、保有期間の基準を満たしていないため、自らは裁判所に請求できないためです。
総会検査役は、総会のお目付け役であることから分かるように、総会が紛糾しそうな場合に会社がお手盛りですませてしまうことのないように監視する役目です。
色々期するものがある夢真にとっては釘をさしておくような意味合いがあるのでしょう。
ただ、これは日本技術開発取締役に対する要請に過ぎないわけで、法的な意味は全くありません。取締役は応じる法的義務は全くないのでなおさらスタンドプレイの色彩が強いですね。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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