利益相反


少し前の話になりますけど、エンロンのCFOのアンドリュー・ファストウは、有罪を認める司法取引に応じたそうですね。

ファストウの弁護を引き受けているのは、アメリカではやりてで有名な弁護士デビット・ボイスです。ブッシュ対ゴアの裁判では、ゴア側の主任弁護人を務めた人物です。そのほか、ナップスター事件も手がけるなど、賑やかな事件を数多く手がけています。そのさすがのデビット・ボイスでもファストウを無罪にするのは無理と判断したのでしょう。

「エンロン内部告発者」に描かれている限りでは、利益相反行為をモロにしているので、潔白というのはかなり無理があるようです。アメリカでは利益相反にはうるさいそうなので、致命的だったと思われます。もっとも、うるさいとはいっても問題になったら糾弾する理由として使われ決定的な役割を果たすというだけで、普段のビジネスシーンから利益相反が起きないように心を砕いているわけではないようです。

デビット・ボイスはナップスター事件でのインタビューで、引き受けた理由について、「ポリシーにかかわる事件だから」と事件に心引かれた理由を述べていますが、エンロン事件では何か琴線に触れるものがあったんでしょうかね。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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