企業価値研究会報告書、買収防衛策の株主総会承認を求める


神田教授が座長を務める経済産業省の企業価値研究会が報告書をまとめました。
記事はこちら。企業価値研究会の議事録はこちら
主な内容は3点からなっており、以下の通りです。
・防衛策の情報開示の拡充
・経営者の保身を防ぐための方策
・公開買付撤回の柔軟化
特に2点目に関して、3つの要件をあげてどれかを満たすことを求めるとしています。
・第三者のチェック
・防衛策解除の条件を決めておくこと
・株主総会の承認を得ること
これによって株主によって「良い」買収提案にまで抵抗しないようにということです。
全体的に見て、企業買収防衛策導入を促進する向きが強い中で、抑制する方向の意見になっています。
やり過ぎないように歯止めを欠ける内容が多く盛り込まれています。
特に公開買付撤回の柔軟化に関しては、公開買付は一度行ったらその価格で買い付けなければいけないために、株式数を水増しされたら大変な資金負担を迫られます。
対抗策に応じて公開買付を撤回できるようにするのは買収者側にとっては「強いられない」という点で大変助かるでしょう。
ただ、経済産業省がまとめたものですので、今後の法整備の動きの中にこのまま盛り込まれるかどうかは分かりません。
世論的には買収防衛策にばかり目が向いているのでどの程度の影響力があるのか微妙だと思います。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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